サプライチェーン

サプライチェーンとは、ビジネスでよく使われる用語で、商品の企画・開発の段階から、原材料や部品などの調達、生産、在庫管理、配送、販売、そして私たち消費者の手に届くまでの全てのプロセスを指します。「supply」は「供給」、「chain」は「連鎖」であり、商品が製造から消費者に届くまでの過程を指して「供給の連鎖」を意味しています。

注目される理由

私たちの身の回りにある食品や電化製品は、ほとんどがサプライチェーンを経て手元に届いています。現在流通する商品の多くが、原材料の調達や製造、配送などの段階で大量のエネルギーや化石由来の原材料が使われており、環境に負荷をかけています。そのため、サプライチェーンにおいてSDGsを意識することが重要になっています。

SDGsに配慮したサプライチェーンの構築に向けて、企業はさまざまな工夫をしています。例えば、工場で使用する電力を太陽光などのクリーンエネルギーでまかなったり、自然に還る生分解性の梱包材を使用したり、デジタル技術やIoT技術などでサプライチェーン・マネジメントを可視化したりする取り組みです。

また、私たち消費者ができることとして、フェアトレードの商品を選んで開発途上国の生産者の自立を助けたり、地産地消を掲げるレストランを利用して食材の配送にかかるCO₂排出量の削減に貢献したり、ゴミを分別してプラスチックの再利用に努めることなどが挙げられます。

関連用語:フェアトレード参考:経済産業省 第2節 サプライチェーンリスクと危機からの復旧:通商白書2021年版 (METI/経済産業省)

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