マイクロプラスチック

マイクロプラスチックとは、使用済みのプラスチックが海に流れ漂流するうちに、直径5mm以下の微細な破片になったものです。私たちの身の回りにある、食品トレーやペットボトル、合成繊維の衣類、シャンプーボトルなどのさまざまなプラスチック製品から生まれます。マイクロプラスチックをはじめとする海洋ゴミは、生態系や環境保全の障害となっている地球規模の問題です。

注目される理由

マイクロプラスチックには、酸化防止剤や添加物などの有害な化学物質が含まれ、それらを海の生物が食べることで生態系に影響を与えることから、問題となっています。2050年までには海のプラスチックごみが世界中の魚の重量を超えるとも言われており、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」、目標14「海の豊かさを守ろう」につながります。

マイクロプラスチックが生まれる背景には2通りあります。洗顔料や化粧品にスクラブ剤として配合される微細なマイクロプラスチックが家庭から排水として海に流れ出るケースと、ゴミとして海に漂流したペットボトルやビニール袋などが、紫外線や熱、波の力で打ち砕かれ劣化し、微細なプラスチック破片になるケースです。

私たちができることとしては、使用済みのプラスチックは分別してリサイクルし海に流れないようにすることや、できるだけ包材の少ない製品を選ぶこと。また、洗濯の際には合成繊維のくずを排水に流さないよう、洗濯ネットを使用したり、洗濯機のフィルターをこまめに手入れしたりすることなどが挙げられます。

参考:環境省 環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書 第3章 プラスチックを取り巻く状況と資源循環体制の構築に向けて参考:朝日新聞社 2030 SDGsで変える 海のプラスチックごみ、2050年までに世界中の魚の重量を超える恐れも参考:環境省 一般向けマイクロプラチック発生抑制・流出抑制対策リーフレット

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