障がい者アート

障がい者アートとは、障がいのある人がつくった芸術作品のことです。音楽や絵画、演劇、ダンスなどのジャンルがあり、パラアートと呼ばれることもあります。障がいのある人が芸術活動に取り組むことで、自己表現をしたり、アート作品の販売により収益を得たりすることができます。障がい者アートは、人と人の垣根をなくし、多様性の理解を促すものとしても期待されています。

注目される理由

「パラリンピック」が注目されるとともに、障がい者スポーツの認知度が高まっています。さらに近年は、全国各地で障がい者アートの個展や展示会が開かれたり、コンテストが行われたりするなど、障がいのある人の文化芸術活動へも関心が高まってきました。障がいのある人の芸術活動は、福祉と文化芸術、両方の分野から注目され、「誰一人取り残さない」ことを理念とするSDGsとも深い関連があります。アート作品を販売することで収益を得られるため、貧困をなくすことや、働きがい、人々の平等といった目標の達成にもつながるのです。

また、障がいのある人の作品は、独創性が高いという評価があります。例えば、一つのことに没頭する「過集中」の傾向があるアーティストは、細かな描き込みや、いきいきとした力強い作風などが持ち味ですが、それらは固定概念にとらわれない豊かな個性として注目されています。何よりも、人がアートに感動する時、障がいの有無は関係ありません。障がい者アートは、社会に新しい価値観や人と人とのつながりをもたらすことでしょう。

参考:文部科学省・厚生労働省 障害者による文化芸術活動の 推進に関する基本的な計画参考:日本財団 日本財団ジャーナル 心奪われる独創性。障害のあるアーティストたちが生み出す芸術の楽しみ方

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