注目される理由
日本は世界に類を見ない超高齢社会である上、出生率は減少の一途をたどっています。今後ますます少子高齢化は加速し、生活する中でバリアを感じる人が増えるかもしれません。そこで、高齢であることや障がいの有無などにかかわらず、暮らしに不便を抱える場面を減らすことで、全ての人が生活しやすい社会を目指そうと、さまざまな整備が進められています。例えば、車椅子でも乗車しやすいノンステップバスの導入や、障がい者や高齢者が使いやすい電子機器の開発などです。また、設備面以外にもイラスト表示によるユニバーサルデザインがあり、「マタニティマーク」や「ほじょ犬マーク」などがその一例です。
参考:内閣府 バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進要綱参考:内閣府 平成26年版 障害者白書(全体版)3.建築物のバリアフリー化の推進参考:国土交通省 ノンステップバス参考:厚生労働省 マタニティマークのデザイン及び利用方法について参考:厚生労働省 ほじょ犬マーク参考:内閣府 バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進要綱
「誰一人取り残さない」ことを理念とするSDGsは、ユニバーサルデザインの追い風になっています。SDGsの目標にあるように、人や国の不平等をなくし、誰もが住み続けられるまちをつくる上で、ユニバーサルデザインはより欠かせないものになるでしょう。
なお、ユニバーサルデザインと似た言葉にバリアフリーがありますが、バリアフリーとは、物理的なバリアだけでなく、社会的、制度的、心理的な全てのバリアを取り除くという意味を持っています。