ダイバーシティ

ダイバーシティとは、直訳すると「多様性」「相違点」「多種多様性」を意味し、「ある集団における人々の特徴や特性の違い」を表す言葉です。ダイバーシティには、目に見える「表層的ダイバーシティ」と、目に見えない「深層的ダイバーシティ」があります。表層的ダイバーシティには、国籍や人種、民族、年齢、性別、障がいの有無があり、深層的ダイバーシティには、考え方、価値観、習慣、宗教、趣味、教育、言語、スキルなどがあります。

ダイバーシティと似た用語としてインクルージョンがありますが、これは「多様な人々を社会の一員として受け入れて尊重する」という意味です。

注目される理由

SDGsでは、「誰一人取り残さない」という理念が掲げられています。17の目標には「ダイバーシティの実現」は明記されていませんが、目標に掲げられた、貧困をなくすことや質の高い教育を全ての人に届けること、ジェンダー平等、人や国の不平等をなくすことなどは、多様性を受け入れる社会の実現につながるものです。

文部科学省は、学校も含めた社会の中で、子どもたちが生まれ育った環境や障がいの有無に関わらず、さまざまな人と関わりながら学ぶことが重要だとしています。学校では、子どもたち一人ひとりが持つ多様な可能性と教育ニーズを認め、異なる背景を尊重する教育を目指しています。

経済でもダイバーシティは重要です。グローバル人材の獲得や、ワークライフバランスの促進、女性管理職を増やすことなど、社員の多様性を尊重することで、経営力を強化する動きが加速しています。

参考:文部科学省 1.2030年の社会と子供たちの未来参考:文部科学省 2.新しい学習指導要領等が目指す姿参考:経済産業省 ダイバーシティ2.0 行動ガイドライン

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