サステナブル

サステナブルとは、「持続する」を意味する「sustain」と、「可能な」を意味する「able」を組み合わせた言葉で、「持続可能な」という意味の用語です。形容詞として使われることが多く、「サステナブルな社会」という言葉は「持続可能な社会」を意味します。

注目される理由

サステナブルが最初に注目されたのは、1987年の「環境と開発に関する世界委員会」において、「持続可能な開発」のための課題として取り上げられたことです。その後、2015年の国連サミットでSDGsが採択されたことで、環境用語として世界的に使用されるようになりました。

サステナブルが広がりを見せる背景には、環境破壊や気候変動の原因となっている大量生産・大量消費を招く経済システムや社会のあり方への危機感があります。例えば近年、特に関心が高まっている「サステナブルファッション」とは、「持続可能な衣服の生産・着用・廃棄」という意味です。私たち消費者の手に衣服が届くまでには、綿花や石油などの原材料の調達、衣服の製造、輸送など、いくつもの段階を経ています。その全ての過程でCO₂が排出され、環境に負荷がかかっています。衣服をたくさん購入し、短い期間で廃棄するなど、大量生産・大量消費のライフスタイルを続けると、環境への悪影響がますます大きくなります。そのため、ファッション業界におけるSDGsの取り組みが重要視されているのです。

参考:外務省 持続可能な開発参考:外務省 ミレニアム開発目標(MDGs)参考:環境省 サステナブルファッション

野球の聖地である甲子園球場(兵庫県西宮市)は 、次の100年に向けて「サステナビリティ」をコンセプトに加えたプロジェクトを進行中です。「環境にやさしい球場」を目指して、球場内でのプラスチック使用量の削減や、太陽光発電の設置などさまざまな取り組みをおこなっています。甲子園の象徴ともいえる外壁のツタにも、直射日光を遮ることで壁面の温度上昇を抑制し、空調効率を上げるという省エネ効果があるそうです。2007年の改修の際に一旦全て取り除かれましたが、現在は再び植栽されています。グラウンド整備でも活躍する阪神園芸が管理しており、将来的には球場の壁面全体を覆う姿を目指しているそうです。

(プチメモ追記:2025/2/18)

参考

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