Z世代

Z世代について固定した定義はありませんが、主に1990年代後半から2000年代に生まれた世代 を指します。インターネットが普及し始めてから生まれたので、人類史で初めての「デジタルネイティブ」 世代です。つまり幼少時からインターネットが身近にあったため、デジタル機器を子どもの頃から自然に使いこなす点において、それより前に生まれた世代とは違っています。SNSなどでの情報発信も活発に行う傾向があるほか、地球環境の大きな変化や、格差が広がっていく社会を感じながら育っているため、社会課題に対する関心が高いことも特徴だといわれています 。

注目される理由

「Z世代」はテクノロジーに親しんで育ちました。共通して経験したことといえば、iPhoneの登場(2007年 )と、それに伴うスマートフォンの普及です。SNSなどを通じて情報が簡単に手に入り、様々な人と接点をもてる時代に育ったので、親世代よりも多様な考え方に触れているとも言えます。SNS上で自らの発信力を高め、新しいトレンドを生み出すインフルエンサーなども生まれました。

さらに最近では、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の影響を受けました。他の世代ももちろん、同じようにパンデミックの混乱を経験していますが、Z世代の多くは学校に長期間通えなかったり、家族や自分の仕事が脅かされたりして、社会がぜい弱であることをよりリアルに感じる機会となりました。

Z世代は世界人口の4分の1近くを占めるというデータもあり、今後の社会の動向に影響していくと考えられています。SDGsが持続可能な世界を目指すゴールに掲げている2030年は、Z世代の多くが成人しており社会を担い始める頃です。その先にあるより良い未来に向けて、Z世代が力を発揮できる時代がやってきます。

(2025/2/18掲載)

2024年現在、Z世代の多くは高校生や大学生ですが、大学を休学して活発に活動している人も少なくありません。「環境活動家をなくしたい環境活動家」を自認する露木しいなさんもその一人。全国の小中高校で講演などを続けている他、人や環境にも配慮したコスメブランドを展開しています。社会課題の解決 のために「must have(訳:なくてはならない)な事業」の展開を掲げる山内萌斗さんも、大学を休学して会社を経営しています。社会の課題解決 は難しい、大きなチャレンジにみえるかもしれませんが、二人の共通点は活動を通じて仲間を増やしていくところにあるのかもしれません。

(プチメモ追記:2025/2/18)

参考

この情報が参考になった?

一覧へ戻る